地下室は水で埋まる、水害が起きた時に水が来ない場所の探し方

地下室が欲しいけど、水害がこわいなぁ
水害が起きた時に水で埋まっちゃうのかな

地下室は水害に弱そう、
そもそも水害が起きない場所はどう探したらいいんだろう

地下室は浸水をうけると、
地上階よりも被害が大きくなります

被害をどう少なくするかではなく、
そもそも、被害が発生しない場所に作ることが
重要です

この記事では、地下室と水害についてのお話をします

この記事を読むと

  • 浸水すると、地下室ではどのような被害が発生するのか
  • 水害が発生しない場所の探し方

がわかります

浸水で地下室に起きる問題点

浸水が起きると、建物は大きな被害を受けます

床下浸水でも、清掃・消毒をしなければ
異臭やカビが発生します

地下室の場合、
地上階に比べ被害を受けやすいです

地下室を作る場合、浸水対策をするのではなく
浸水が起きない場所に作るのが基本です

浸水したときに、地下室で起きる問題点について説明します

地下室の浸水被害は、地上よりも深刻なので浸水しないところに作る

水に浸かると管理が困難になる

地下室の場合、地上階に比べ水がなくなるまでに
時間がかかります

そのため、水に浸かることでうける被害
地上階よりも大きくなります

地下室そのものだけではなく
地下室に置いてある収容物の被害も大きくなります

地下室そのものが受ける被害

地下室は、鉄筋コンクリート構造です
コンクリートは浸水被害を受けると

乾燥と消毒

をしなければいけません

多量の水分を含んだままで放置
水分が凍る時、コンクリートにダメージ

消毒を徹底しない
カビや雑菌の温床

収容物が受ける被害

地下室のタイプにもよりますが、
水で埋まる構造の場合は

木材・金属は腐食し、電気関係は修繕は不能

になる可能性が高いです

水が長時間抜けないため
室内にあるものは、すべて失うことになります

溜まった水の排水

排水設備がある場合、
地下室の排水は地下に埋めた
「ます」を通して下水道に流れます

詳しくはこちら

地下室に水が流れ込んでしまった場合
溜まった水をどうしたら良いか

排水設備が設置されている地下室では、
水が引けば、排水はできます

排水設備がない地下室では、
水の流れる場所がないので
水が引いたのち、
ポンプなどを浸かって排水しなければなりません

浸水の被害は甚大です

ちなみに、私の家の地下室には排水設備がありません

排水設備があれば水が溜まっても排水が短時間でできる

地下室のタイプで被害は変わる

前段で少し触れましたが、
地下室には、いくつかタイプがあります

  • 埋め込み型:完全に地下にある
  • 半地下:地上部分に天井があって窓もある
  • 斜面に設置:地面と床の高さが同じ面がある
  • ドライエリアの有無

これらはそれぞれで浸水時の被害の大きさが変わります

埋め込み型:
全ての空間が地下部分にあり、
水の逃げ場や排水ポンプ等が無い場合もあるため
条件によっては、
浸水した場合は完全に水で埋まります

半地下:
水位が低い場合は一部浸水被害を受けない場所があるものの、
埋め込み型と近い被害

斜面に設置:
斜面に設置した地下室では、土地と同じ高さの部分のあるので
水害の状況にもよりますが床下浸水程度で使えなくなる
ということはありません


ドライエリアの有無:
地下室を作るときに採光や空気の流れのために
ドライエリアを作ることがあります

ドライエリアを作る場合、
雨水がドライエリアに溜まるのを防ぐために
排水設備が設置されています

浸水の問題点を回避する方法はほぼない

地下室が浸水に弱いことを知っていただけたでしょうか

状況にもよりますが、
1度でも浸水したらもう使えない
と思っておくと良いと思います

地下鉄や商業用のビルなど、大きな地下空間であれば
多額の費用をかけて浸水対策をとることができます

個人で地下室を作る場合、
そのような対策をとることはほぼ不可能

浸水した時のことを考えるのではなく、
浸水しない場所に地下室を作ることが重要です

大事なことなので何度でも、
地下室は浸水しない場所に作ることが重要

水害被害が発生しない場所の探し方

公的機関が作成した資料や過去の記録などから
水害被害が発生しない場所は探せます

地下室が欲しいという場合、
この情報は確実に把握しましょう

水は下に向かう

浸水、地下水、川の形状など
水の動きについて考える時の原則の1つに

『水は下に向かう』

があります

当然のように聞こえますが、
地形や地質などを考えると単純な話ではありません

地下室を作る土地が、
周囲の土地や河川の水位に比べて高いのか低いのか
を知る必要があります

洪水ハザードマップ

洪水ハザードマップとは、市町村単位で作っている
浸水、避難に関する情報をまとめた地図です

洪水が起きた時にどこまで浸水するのか
どう避難すれば良いかが書いてあり、
近くに川が複数ある場合は、
川ごとに決壊時の浸水範囲が分かります

公的機関が作成しているものなので、
土地の高さなど、持っている情報が正確で
信頼性が高い
ことも特徴のひとつ

令和元年に起きた台風19号では、
洪水ハザードマップの有用性が確認されています
詳細は、こちらの記事にあります

洪水ハザードマップには、浸水範囲が書かれている
公的機関が作成しており信頼性が高い

過去の水害記録

過去の水害の記録を調べることも
水害時に被害を受けるかどうか知るために必要です

過去に氾濫したことのある川が近くにある場合は、
その際どこまで水が来たかがわかれば
どのようの水害が起きた時の被害状況がわかります

私の場合、
自宅から近い距離にある川が数十年前に氾濫していたので、
その際に水が来た位置を確認しました

地名に水の情報

地名に水の情報があることもあります

地形や、記録にもないくらい過去の災害などから
地名が作られ、その情報を読み解くものです

これは、ハザードマップや過去の水害に比べると
信頼性の低い
情報ですね、
水害が起きやすいのかもと考えるきっかけ程度とお考えください

例えば、下の表のようなものがあります

語句意味
アクツ水流に沿った水はけの悪い土地
アソ浅い谷や崩れやすい崖地
ウキ泥の多い湿地帯
オダ低湿地を水田にした場所
カモえぐられた窪地や谷間
ケミ低湿地
シュク河川の氾濫しやすい場所

その他の地名はこちらで、国土地理院が情報発信しています

地名による情報は、必ずそのとおりというわけではないので
参考程度の情報になります

まとめ

この記事では、

  • 浸水したときの地下室の問題点
  • 浸水被害を受けない場所の探し方

をお伝えしました

浸水したときの問題点は

  • 地下室は地上階に比べて、浸水被害を受けやすい
  • 地下室のタイプによっては、浸水すると被害が大きくなる
浸水被害を受けない場所の探し方は

  • 洪水ハザードマップを確認する
  • 過去の水害記録を確認する
  • 地名から推測できることもある
 

となります

以上でこの記事を終わります

この記事が、地下室に興味がかある方の参考になればと思います

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