地下室というとカビ臭い気がして、生活空間とは考えられない
あとは、室温が一年をとおして一定、保管庫のイメージだなぁ
地下室は本当にカビ臭いのかな?
温度・湿度はイメージどおりなのかな?
地下室のイメージといえば
- 湿度が高く、カビ臭い
- ワインやその他食品の保管庫
こう感じている人は少なくないでしょう
このイメージそのままの空間だとすると、
とても生活空間とはいえません
私は地下室のある家で10年生活しており、
カビが発生しない管理をしています
この記事では、
地下室の温度・湿度の特徴と管理方法について解説をします
この記事を読むと、
地下室の温度・湿度について
- 適切に管理すればカビは発生しないこと
- 室温は一定の傾向がある程度
ことが分かります
地下室の湿度は高いのか
建築基準法では、
- 適切な換気設備を設けること
- 湿度を調節する設備を設けること
など、定められていますが
住んでみると、
それでもカビは生えることに気がつきます
地下室の湿度の特徴は、
上がりやすいのではなく、下がらない
です
地下室と1階に同じ音湿度計を置いて計測すると
地下室では、
外部の湿度が高い日に湿度が上がり、
外部の湿度が下がっても、地下室は高いままという傾向がわかりました
カビの発生を抑えたい
湿度の問題はカビの発生に直結します
どの程度管理をすればカビの発生を知っておくことは重要です
湿度 | カビの状況 |
55%以下 | 発生しない |
55%〜65% | 増殖が遅い |
65%〜75% | 生える |
75%〜100% | よく生える |
室温や空気の流れとの関係もありますが、湿度はこの数字を参考に管理します
チェックポイント
55%以下に維持することが理想ですが、
現実的には64%以下に維持できれば良いでしょう
地下室の湿度を測定
5月中
設置場所 | 最小値 | 最大値 | 平均値 |
---|---|---|---|
1階リビング | 50% | 74% | 61.2% |
地下室 | 43% | 69% | 58.5% |
温湿度計を設置したのが5月20日だったので、
5月は後半だけの結果になります
6月中
設置場所 | 最小値 | 最大値 | 平均値 |
---|---|---|---|
1階リビング | 43% | 76% | 63.4% |
地下室 | 39% | 66% | 57.8% |
地上階の湿度が高い時期でも、
地下室の平均湿度は60%以下を保てています
補足
特徴的な数字の原因は、
地下室の平均湿度が低い → 定期的に除湿機を動かしている
地下室の最大値 → 運動時に除湿機つけ忘れ
地下室の最小値 → 除湿機の切タイマー忘れ
です
地下室の湿度も季節で変わる
地下室で除湿機を使うのは、5月から10月くらいまでです
冬になると、屋外と同様に湿度が下がります
今年は初めて除湿機を使ったのは5月の中旬でした
チェックポイント
1年をとおして地下室の湿度に気を使うわけではありません
湿度管理に特別な対策は必要ない
私の家の地下室の条件では、
家庭用の除湿機とエアコンの除湿機能だけで管理
できています
除湿剤や炭など
部屋の隅まで除湿に気を配るようなことはしていません
私のやっている湿度対策は、
部屋を使うときは、換気扇をつけて除湿機を動かす
部屋を使わないときは、換気扇を止める
これだけです
除湿の使用もほとんどが弱設定で2時間タイマーをかけるだけです
運動をするときは暑いのでエアコンをつけます
補足
埋め込み型で、さらに気密性が高い地下室なのでこの管理ができていると思います
詳細な記事
地下室の湿度について、測定したデータに基づいて詳細な解説をした記事を作成しました
気になった方はこちらの記事へどうぞ
地下室は室温が一定か
地下室は地上階に比べて室温が一定の傾向はあります
しかし地上階と同じで、夏は暑く、冬は寒いです
一般家庭の地下室では
一年をとおして気温が一定ということはありません
地下室の室温について解説します
室温とカビの発生の関係
湿度はカビの発生と関係がありました
室温もカビの発生と関係しています
室温 | カビの状況 |
5℃〜20℃ | 生えにくい |
20℃〜30℃ | よく生える |
30℃〜37℃ | 生える |
37℃以上 | ほとんど生えない |
カビの発生を抑えるため
理想は20℃以下を維持することです
これは、常に維持するのは難しいです
地下室の室温を測定
湿度と同じく
1階リビングと地下室に設置した
温湿度計の測定結果です
5月
設置場所 | 最小値 | 最大値 | 平均値 |
---|---|---|---|
1階リビング | 21.3℃ | 26.1℃ | 24.1℃ |
地下室 | 18.5℃ | 23.8℃ | 20.0℃ |
湿度と同じく5月後半だけの結果です
6月
設置場所 | 最小値 | 最大値 | 平均値 |
---|---|---|---|
1階リビング | 22.3℃ | 28.2℃ | 25.4℃ |
地下室 | 18.4℃ | 24.7℃ | 20.7℃ |
5月6月では、地下室は1階リビングと比べると
4℃〜5℃室温が低いです
体感としても、地下室に行くと涼しく感じます
室温は平均すると20℃を少し上回ってしまっているので
湿度に注意をしないとカビが発生してしまいます
補足
地下室は室温の変動が少ないです
地下室の最大値 → 除湿機
地下室の最小値 → エアコン
です
地下室の室温も季節で変わる
5月と6月でも平均室温に少し差がありました
屋外や1階と比べると
室温は一定の傾向はありますが、
夏場と冬場では大きな差があります
夏場は冷房をつけますし、
冬場は暖房をつけます
なので空調設備は必須です
地下室の場所・タイプで音湿度の管理の仕方は違う
地面のどの位置にあるのか、
外気を取り込む場所があるのかで、
地下室は、いくつかのタイプに分かれます
それぞれいろいろな面でメリット・デメリットがあり、
湿度・室温に関してもそれぞれに特徴があります
半地下、空堀ありタイプの地下室
半地下とは、地盤面よりも
上に天井があり、下に床がある地下室です
図にすると
こうです
空堀とは、換気や採光のための地下室の外に掘り下げられた空間のことです
図にすると
こうです
これらのタイプの地下室には、自然な空気の流れがあり日差しも差し込みます
そのため、カビは発生しづらい環境です
埋め込み型タイプの地下室
埋め込み型は、
完全に地下に部屋が埋まっているタイプの地下室です
自然な空気の流れ、日差しはありません
湿度に関して、
埋め込み型の地下室は換気扇タイプによって特徴が変わります
常時換気タイプ
常時換気タイプの換気扇は、常に外部と空気の入れ替えを行なっています
空気の流れができるのでカビの発生を抑制しそうですが、
その逆です
空気の流れはできるのですが、
湿度が地上に上がっていきません
外部の湿度が高い時期だと、
室内に湿度が溜まることになりカビが発生しやすくなります
補足
私の家の地下室では、
換気扇をつけたままにすると高い湿度が維持されます
スイッチ式換気扇タイプ
私の家の地下室がこのタイプです
除湿機で部屋を湿度をさげた後、
換気扇をとめて扉を閉めておくと低い湿度を維持できます
換気扇は、地下室を使う時だけを使っています
補足
管理方法をはじめてから、カビが発生していません
まとめ
地下室の湿度・温度の特徴、管理方法についてお話ししました
地下室の湿度は、
地上部分と同様に上がるけれど下がらない
のが特徴です
除湿機を使う季節は限定されており、
1年をとおして湿度に気を使うことはありません
埋め込み型の地下室で、気密性が高ければ
除湿機とエアコンだけで湿度は管理できます
地下室の室温は、
一定の傾向はあるが、季節によって差があります
地下室のタイプごとに特徴があります
半地下、空堀のある地下では
自然な空気の流れや日差しがあるのでカビが発生しづらい
埋め込み型では、換気扇のタイプで特徴が変わる
常時換気では湿度が上がりやすい
スイッチ式の換気扇では、湿度を低く維持する方法がある
以上です
このブログが地下室に興味がある方の参考になればと思います
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