地下室はどれくらい静か?測定結果と地上階での再現方法

雑音を気にせず、集中できる場所が自宅に欲しいなぁ

静かな部屋としての地下室に興味があるけど

地下室ってどれくらい静かなんだろう?

自宅に雑音のない静かな作業部屋があったら
やりたいことがたくさんありますよね

地下室はまさにそんな部屋です
外部から隔離された静かな場所
本を読んだり、何かに集中するのに向いている空間です

私は地下室のある家に10年ほど住んでいます

自宅の地下室を使って音圧を測定してみると、
地下室は図書館と比べても非常に静かなことが分かりました
その内容をお伝えします

この記事は

騒音計を使って記録した地下室の静かさについて解説し、
どうしたらその静かさを再現できるのかを検討します

この記事を読むと

  • 地下室は非常に静かな空間
  • 地上階で地下室の静かさを再現する方法

が分かります

地下室の静音性を測定

地下室の静かさを数値化するために、
騒音計で音圧を測定

騒音計の性能

  • 30dB〜130dBまでの音圧を測定
  • データを1秒間に1回保存

30dB以下は、30dBと測定されます

音の大きさの目安→環境省HPの『騒音の目安』

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測定の環境

比較のため、

  • 地下室
  • 1階リビングダイニング(以下、1階LD)

の2箇所で測定

測定方法と結果は以下のとおり、

測定方法

騒音計を三脚に設置

地下室
扉を閉めて、音圧を測定
1階LD
雨戸→閉めない
窓→閉める
その他室内の扉→閉める
これで音圧を測定
  • 測定時間は日中
  • 地下室測定の際、地上階では通常の生活を送っています
  • 交通量の多い地域などと、比べると普段から騒音は少ない場所です

1階LDで聞こえる音

  • 家電(冷蔵庫、冷凍庫猫用の水飲み機)の音
  • 自宅前の道路を通行する車両の音
  • そのほか、外部からの音(鳥の鳴き声だったり、ご近所さんの話し声だったり)

測定の結果

測定の結果は、以下のとおり

測定時間平均値最高値備考
地下室65分30dB以下35.2dB
1階LD75分34.8dB47.8dB30dBを2秒間計測

結果の検証

チェックポイント

地下室では、
計測できる音がほぼありませんでした

地下室と地上階、それぞれの詳細について検証します

地下室の音圧

地下室の音圧は

  • 30dBより小さい音しか聞こえない
  • 最高値35.2dBは1階玄関の扉開け閉め時の音

補足

騒音の目安を確認すると、30dBはホテルの室内程度の騒音

地下室の音圧の平均は30dB以下なので、
木の葉の触れ合う音や雪の降る音
というレベルの音圧です

つまり、
地下室内は、とても静かな環境
ということです

玄関開け閉め時の音が響いたことから
建物の振動、空気圧は地下室に伝わる
ということもわかりました

1階リビングダイニングの音圧

1階LDの音圧は

  • 平均値は、夜間の戸建て住宅くらいの静かさ
  • 地下室では聞こえない音が常時聞こえている
  • 外部からの音が、大きく響くことがある

ことがわかりました

平均値が低いのは、
測定場所のまわりは騒音が少ない環境だからです

外部では、車の走行音や野生動物(鳥)の鳴き声があり
その音が響いていていると考えられます

チェックポイント

1階LDの音圧測定結果から、
地下室では外部で響く音がほぼ遮断されていることがわかりました

地上階で地下室の静かさを再現するためには

地上階でも地下室と同じくらい静かな環境
を作りたいですね

たとえば、
今回の測定場所では、1階LDに響く音を
15〜20dB遮断できれば、
地下室と同等の静かさを手に入れられます

具体的な方法はいくつかあります

遮音材・防音材で防音室を作る

プロに依頼する
防音工事をしている業者さんはいくつかあります
お金がかかってしまいますが、こちらをおすすめします

防音工事は、低減したい音を正確に把握する必要があります
また、
遮音材は隙間があると急激に効果が薄れるので工事にも注意が必要です

このどちらも経験していないと非常に難しいです

ながく使う空間と考えるなら、
まずはプロに依頼することを考えた方が良いです
自作
自作で防音空間を作成している人もいます

遮音材や吸音材はホームセンターで手に入れて
自分で設置する作業です

注意点は、
遮音材は可能な限り隙間を作らないこと
吸音材は音が反響するところに作ること

です

耳栓・イヤーマフ

耳栓もイヤーマフも、
価格的に手に入れやすい商品です

周囲の音を遮断して集中したい
という場合、試してみることをおすすめします

耳栓
安価にできるので、おすすめです

耳栓には、いろいろな種類があります
遮音性能が非常に高いもの、
ノイズキャンセリング機能付きのもの、
さまざまな環境に適したものを選べます
イヤーマフ
耳栓を装着するのが苦手な人におすすめします

ヘッドホンのように装着するもので、
つけてみると、その遮音性に驚きます

耳栓よりも長時間つけるのに向いているので、
こちらの方があっていると感じる人も多いです

まとめ

地下室の静かさを検証するために、
騒音計を使って音圧を測定しました

地下室は、1階部分と比べても非常に静かで、
騒音計で測定することができないほどの静かさでした

地下室内に響く音は、
木の葉の触れ合う音・雪の降る音程度の音
ということが確認できました

地上部分で静かな環境を作るためには、

  • 遮音材・吸音材で防音空間を作る
  • 耳栓・イヤーマフを使う

方法が考えられます

地下室静かさについての検証は以上です

地下室で大きな音を出すと
地上階や屋外にどれくらいに漏れるのか
は、

『防音室といえば地下室!』は本当?→爆音を出して音圧を測定!

こちらの記事になります

地下室に興味がある人は、
こちらが目的の場合が多そうですね

以上でこの記事を終わりにします
この記事が地下室が欲しい、地下室に興味がある方の参考になればと思います


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