地下室は湿気が凄いって聞いたことがあるし、
カビが生えやすいイメージがあるけどどうなんだろう?
地下室は全部湿度が高いってわけじゃないよね、
地下室の湿度管理ってどうしてるんだろう?
地下室には湿気があってカビが生えやすいイメージがあります
地下室の湿度は地上階と比べて本当に高いのか
その湿度はどうやって管理したら良いのか
について、解説をしたいと思います
私は、地下室のある家に10年程住んでいます
湿度の管理を徹底し、
湿気の問題がない生活をしています
この記事を読むと
- データに基づいた、地下室の湿度の特徴
- 地下室にカビが生えない管理方法
が分かります
地下室の湿度は上がりやすいのではなく、下がらない
地下室は、湿度が高いです
ですが、
屋外の湿度よりも高い湿度になるというわけではありません
地下室の湿度の特徴は、
湿度が上がったまま下がらない
ことです
データをもとに解説します
補足
データは、
「2分間隔で数値を記録する温湿度計」を1階と地下室に設置して、
その数値をデータとしています
測定した湿度データ
6月中の1階と地下室の測定結果をグラフにします
1階の測定結果
1階の湿度は、天気や風の流れによって変化しています
振れ幅は50%〜75%くらい
数値が大きく下がっている箇所は、エアコンで湿度を下げたところです
地下室の湿度
地下室の湿度の変化は単調
6月では地下室の湿度は、
ゆっくりと65%程度まで上がります
そして、一度上がると下がりません
放っておくと高い湿度を維持します
湿度が上がったら、
除湿機を動かします
6月中は21回除湿機を使っているのが分かります
最小値、最大値、平均値は
場所 | 最小値 | 最大値 | 平均値 |
---|---|---|---|
1階 | 43% | 76% | 63.4% |
地下室 | 39% | 66% | 57.8% |
こうです
地下室の湿度の特徴をきちんとわかっていれば、
1階よりも低い湿度を維持することができます
地下室の湿度を管理する目的
地下室では、空気の流れが少ないため
湿度が高くなるデメリットが大きいです
地下室の湿度を管理する目的について解説します
カビの発生を防ぐ
地下室では空気の流れが少ないため、
湿度が高くなるとカビが発生しやすいです
カビが発生すると、気管支炎や鼻炎などの病気にかかりやすくなりますし、
なによりカビ臭くて生活できる環境ではなくなります
カビの発生しやすい湿度は
湿度 | カビの状況 |
---|---|
55%以下 | 発生しない |
55%〜65% | 増殖が遅い |
65%〜75% | 生える |
75%〜100% | よく生える |
こうです
湿度の管理の他にも、清掃もこまめにして清潔にしておく必要もありますね
不快指数
不快指数とは簡単にいうと、
この温度や湿度だと不快に感じる人がこれくらいの割合
という数字です
湿度では、70%を超えると不快に感じる人が増えます
補足
不快指数は、1957年に
アメリカの気象学者が温度と湿度の指数を提唱したことがはじまりです
(岐阜市立女子短期大学ー湿度を知覚化する造形に関する考察)
地下室の湿度は放っておくと70%を超えてそれが維持されます
使っていて不快に感じる部屋は嫌ですので、
湿度は適切に管理した方が良いですね
湿度の管理方法
地下室の湿度を管理するために、建築基準法に基準があります
しかし、
その基準を守っても、湿度が高くなることを防げるとは限りません
補足
建築基準法22条の2で「防湿の措置」
建築基準法29条で「換気設備」
について定められています
地下室のある家に長く住んで、
現在、湿度を適切に管理できています
私のやっている管理をするためには
いくつかの設備が必要です
必要な設備と湿度をうまく管理する方法
について解説します
湿度を管理するための設備
スイッチ式換気扇
私の考える1番重要な設備が、
スイッチ式の換気扇です
24時間換気システムもありますが、
私が勧めるのは、スイッチでオンオフをするタイプの換気扇です
除湿機
湿度が高い時期は、地下室の湿度は徐々に確実に上がります
高くなった湿度を下げるために除湿機が必要です
湿度が上がったタイミングで除湿機を動かせば、
湿度を低く保てます
エアコン
除湿機は室温が高くなるので、
室温を下げながら除湿をするためにエアコンも必要です
湿度の低い時期は除湿機を動かすことはないので、
室温を管理するためにエアコンは一年をとおして使用します
湿度をうまく管理する方法
地下室で換気扇をつけたままにしておくと、
数分のうちに外部の湿度と同じ湿度になります
地下室の湿度は下がりません
換気をつけたままにすると、湿度の高い状態を維持します
地下室で湿度の低い環境を維持するためには
部屋を使っていない間は、換気扇を止めます
すると、季節によって変わりますが
ある程度の時間、湿度を低い状態にできます
湿度が高くなったら、除湿機やエアコンで除湿
これだけです
除湿機も2時間タイマーで動かすだけなので
電気代もさほどかかりません
まとめ
地下室の湿度は高いのではなく、下がらないのが特徴
高い湿度のまま放置すると、
- カビが発生して生活できる環境ではなくなる
- 不快指数も高くなり使いづらい部屋になる
湿度を管理するためには、
- スイッチ式の換気扇
- 除湿機
- エアコン
が必要
湿度が高くなったら除湿機・エアコンで湿度を下げる
部屋を使用しない時は換気扇を止めると低い湿度を一定時間維持できる
以上になります
この記事が地下室が欲しい、地下室に興味がある方の参考になればと思います
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