『地下室を作る場所』を決める時に注意すること5選ーまとめ記事

地下室のある家を作りたい!
まずは、土地を探しからだけど、

場所を決める時に考えておかなきゃないけないことってあるのかなぁ

地下室を作る場所に求められるものはなんだろう?
家が建てられる場所なら、どこでもいいんじゃないのかな?

地下のある建物はたくさんあります

それらの建物が「地下を作れる場所」
を探して作っているとは思えませんよね

『地下が欲しい』
→ 『適した土地を探す』

ではなく

『空いた土地がある』
→ 『地下のある建物を作ろう

という順番でしょう


地下室をつくるために場所を選ぶ必要はないのでは?
と思いませんか

しかし、
地下室を作る際、つくる『場所はとても重要です

私は、10年以上前に
地下室のある家を建てました

その際、
土地を探す時に注意をしていたこと
について紹介します

これを考えておかないと、
完成してからの湿度管理、建築費の増額、
などで問題が発生します

この記事を読むと

地下室をつくるための適切な場所の選び方
が分かるようになります

地下室を作る場所で注意すること5選

私が地下室を作る場所を探すときに注意していたことは、

  • 水害発生時に水没しないか
  • 地下水の有無
  • 工事中に問題が発生しないか
  • 建築条件の有無
  • 土地の広さと容積率


この5つです

どれも地下室が作れない理由ではなく
作る際の費用の高騰や、管理の困難さの理由になるものです

詳細について、お話しします

水害発生時に水没しないか

地下室は水害に非常に弱いです
床下浸水でも地下は水で埋まります

水害が発生しても水が流れてこない場所に作る
ことが重要です

各市町村では、
洪水が起きた時にどこまで水が来るかを書いた
洪水ハザードマップを作成しています

ハザードマップ過去の水害の記録
確認して、水害発生時の浸水区域を把握しておきましょう

水害が起きた時に水が流れてこない場所についての詳細はこちら

地下水の有無

地下水があるから地下室が作れない
ということはありません

地下水が出ると工事費用が増加します

そして地下水の有無は、簡単には分かりません

井戸を掘る深さは20〜40mくらいですが、
1m掘ると地下水しみてくる土地もあります

国土交通省が地下水脈を地図に書いた
地下水マップを作っていますが、
これでは、ピンポイントでの地下水の有無は分かりません

周囲で掘削工事などがあれば、その情報を参考にできますし
その土地の歴史がわかれば
地下水の有無を推測できることもできるかもしれません

何も情報もない場合は、調査会社に依頼しましょう

工事中に問題が発生しないか

隣地建物との距離

地下室の工事は、穴を掘るところから始まります
その際、隣地建物との距離が重要

掘った穴が崩れたら
隣地の建物が傾くなどの重大な事故
が起こるからです

事故を防止するため土留めと呼ばれる、
掘った穴に壁を作る工事が必要です

工事車両の通りやすさ

家を建てる場合、
建築資材の搬入やコンクリートの打設のため
トラックが出入りします

地下室を作るとなると、
穴を掘るための車両、
土を運び出すための車両、

の出入りもあります

車両が通りやすい場所でないと、
工事期間が長くなり、工事費用が増額します

地域によってマイナールールがある

地下室の工事は周囲への影響が大きいため、
地域によってはマイナールールを設けていることがあります

私の場合は、自治会での協議を経て
地区での建築の許可をもらいました

事前に地域にルールがないか確認しましょう

建築条件の有無

土地の購入の際、『建築条件付き』という場合があります

これは、土地を比較的安価で購入する代わりに、
指定された業者で、指定された期間内に、指定された内容の家を建てる
という契約です

地下室を作るという建築条件はほぼありませんので、
建築条件付きの土地には、地下室は作れない
と考えて良いです

土地の広さと容積率

家を建てる際、『家の広さ』はとても重要です
家族の人数、今後の人生設計、仕事、趣味
それぞれに必要な広さがあります

土地にはそれぞれ容積率という値が決められていて、
これは、
土地の広さに対して、建物の総床面積の広さの上限
を示しています

具体的に言うと

100㎡の土地
容積率 60%

の場合は、総床面積60㎡の建物までしか
作っちゃダメ
ってことです

広い家を建てたいけどこの土地では無理
なんてこともあり得ます

地下室は、基本的にこの容積率の計算から除外されます

なので、家を広くしたい場合に有効に使える空間となります

地下室を作るのであれば、容積率の低い土地も
購入する対象となる

とも考えられるので、
この点では、土地探しに有利に働くことになります

容積率の緩和については、

こちらの記事で詳しく説明しています

まとめ

地下室を作る場所を探す時に考えておくこと5選
についてお話ししました

  • 水害発生時に水没しないか
  • 地下水の有無
  • 工事中に問題が発生しないか
  • 建築条件の有無
  • 土地の広さと容積率

が考えておくことです

この5点を理解していれば、
地下室を作るための場所選びがうまくいきます

以上で、この記事を終わりにします

この記事が、地下室が欲しい、地下室に興味がある方の参考になればと思います

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